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裏込砕石を 100%自重としたコスト縮減擁壁 土砂災害対応の湧水排出型擁壁 「防災ウォール工法」
日本の各地ではこれまで経験したことのないような集中豪雨が発生し、最高気温の国内最高記録が更新されています。この異常気象は地球温暖化が一因と言われていますが、今後もこの傾向が増すことはあっても減ることはないでしょう。近年は毎年の様に、豪雨により法面や擁壁が崩壊し、甚大な被害を受けて居ます。これらを仕方ないで済ませてはいけないと考えます。
そこで我々コンクリート製品を販売する者の立場から、どの様に社会貢献ができるかを考え、苦心の末出来たものが「防災ウォール工法」です。
「防災ウォール工法」を販売するうえで、先ず一番に考えておく事は、いくら優れた工法でも、従来工法より値段が高くなってはなかなか採用されないという事が挙げられます。
この問題を解決するため考え出されたものが、裏込砕石を自重として有効利用する事でした。従来、裏込砕石を自重に利用することは一部を除いてあまりありませんでした。しかしこの方法は次のような大きなメリットがあります。
裏込砕石を100%自重として有効利用するため、擁壁の控え厚さが小さくなり、法面の掘削幅及び掘削土量を大幅に減少させることのできる「コスト縮減工法」となることです。
また次に考えなければならないことは、集中豪雨が発生した時、位置を特定することが困難な、擁壁背面からの湧水をいかに安全に、しかもどの場所からでもスムーズに処理させる事が出来るかという事が挙げられます。
この問題を解決するため考えられたのが、従来の大型コンクリートブロック本体の背面に、裏込砕石を入れた底版付の背面ブロックを一体化させた構造です。従来は擁壁の上部から湧水が出た場合でも裏込砕石を介して、最下部に水が溜まり、下部に設けられた排水パイプを通って排水されていました。しかし「防災ウォール工法」は、背面ブロックの一段ごとに集・排水機能を有するため、法面のどの場所から湧水が出ても、擁壁前面に排水することが出来る、湧水排出型擁壁となります。
その他、現場打コンクリートによる一体化、安全な緊急工事対応、といった項目もクリアするべく開発しました。ぜひ一度ご検討をお願いします。
詳しい特徴などは「日本防災ウォール協会」でご確認いただけます。
コンクリート製品メーカー様へ
新製品を作る場合はどうしても「型枠投資はいくら必要か」といった話になります。しかし、「防災ウォール工法」の前面ブロックは、従来各社で製造販売されている型枠を少しだけ改造することで有効利用でき、非常に経済的です。改造と言ってもインサートや、アンカー穴を4か所程設けるものです。
また 新規の型枠は、最低2種類(高い擁壁の場合は3種類)ほど準備すれば対応できます。後述の説明を参照ください。なお、製品の大きさは1~2㎡/個程度を基本に考えています。
「防災ウォール工法」は特許を取得済みです。他に類似工法が無い事から、設計に入れば変更はまず難しいと考えます。特に切土法面の現場では従来工法で施工しようとすれば掘削土量が多くなり、大幅な設計変更が必要となります。ちなみに特許の有効期限は2039年迄です。
さらにこの工法は「単価を安くしないで販売できる製品」を目指しています。前述の通り、トータルコストは従来工法より安くなりますが、製品の単価アップが期待できる工法と言えます。
前面ブロックは各社が持たれている、様々な形状の製品があり、その形に対応させて背面ブロックを図面化します。製品形状は各社タイプがある為、図面化は各社の形状に合わせて対応をお願いしています。
名称について
防災ウォール工法の各部の名称は下記の通りです。 |
① 前面ブロック(従来製品) | ②背面ブロック(新規製品) |
③ 現場打コンクリート | ④裏込砕石 |
⑤ 透水性背面版 | ⑥底板 |